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ショパン / ピアノソナタ3番 / 4楽章 / 考察

好きな曲です

曲は7つの部分で構成されています

序奏 / A1 / B1 / A2 / B2 / A3 / コーダ

基本テーマ(A)が回帰する毎に左手の伴奏の音数が増えていきます

 

★調律が良くないので音は悪いです すいませんです

 

(序奏~A1) 1~51小節

威厳ある序奏が魅力的

左手の跳躍するバスが忙しく良く間違えます

 

(B1) 52~99小節

右手レッジェーロのパッセージは軽い音が出るように浅いタッチで弾いています

 

(A2) 100~142小節

音数が左手4 右手3 / 両手の縦を合わせるのがややこしいです

 

(B2) 143~206小節

変ホ長調から始まりト短調〜ハ短調〜変ホ長調〜変イ長調を経て再現部のロ短調

聴く側の心理を動かしてゆく転調が巧み

 

(A3~コーダ) 207~286小節

274小節頭の左手オクターブを(1オクターブ)下げて弾く人もいます

これは最後の和音のバスよりも低い音です

私は最後の主音バスが最低音であるべきと考えます

原譜通りの高さで弾いています

 

(考察)

45小節 / 243小節の左手パートに平行5度(和声の禁則)の箇所があります

A1の左手は3声 / A3の左手は4声なので気になります

個人的にこの箇所はさらっている最中に違和感、抵抗感がありました

ショパンは細やかな和声処理をし対位法的にも厳格な作曲家です

意図的に平行5度を狙った訳ではないでしょう

声部の逃げ場がないのでやむを得ずの結果ではないでしょうか